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東京地下鉄株式会社(東京メトロ)は2024年7月24日、タッチ決済に対応したクレジットカードやスマートフォンなどをかざすだけで乗車できる「後払い乗車サービス」を、2026年春から東京メトロ全線で開始すると発表しました。
このサービスでは、事前に乗車券を購入したり、交通系ICカードにチャージしたりする必要がなく、対象のカードやスマートフォンを自動改札機にタッチするだけで、そのまま電車に乗ることができます。
実施時期:2026年春、東京メトロ全線で利用可能に
新しい乗車サービスは2026年春から全9路線・180駅を対象に展開される予定です。正確な開始日やサービスの詳細については、後日あらためて東京メトロから発表されるとのことです。
利用者にとっては、これまでのように券売機で切符を購入する手間や、交通系ICカードへのチャージといった作業が不要になるため、日常の移動がよりスムーズになります。
利用方法:カードやスマホをかざすだけでOK
サービスの利用方法はとてもシンプルです。タッチ決済に対応したクレジットカードやデビットカード、プリペイドカード、またはそれらを設定したスマートフォンやスマートウォッチを、改札機の専用リーダー部分にかざすだけで、乗車することができます。
降車時も同様にタッチすることで、乗車区間に応じた運賃が後払いで決済されます。事前の登録やチャージ、特別なアプリのインストールも必要ありません。
対応するカードと利用のメリット
このサービスでは、VisaやMastercardなどの国際ブランドが提供する非接触型のタッチ決済に対応したカードや端末が利用可能です。
また、Apple PayやGoogle Payなどにカードを登録しているスマートフォンやスマートウォッチでも、同様に改札機を通過することができる見込みです。
この仕組みによって、普段キャッシュレス決済を活用している方にとっては、さらに利便性の高い移動手段となります。
現在提供中のサービスとの違い
東京メトロではすでに、2025年3月から「東京メトロ24時間券(クレジットカードタッチ・QR)」の提供を開始しています。これは、オンラインで事前に購入した企画乗車券を、対応カードやQRコードで利用するものです。
一方、今回の後払い乗車サービスは、事前購入やQRコードの発行が不要で、対象のカードやスマートフォンを持っていれば、誰でもそのまま乗車できる点が大きな違いです。
対象駅の拡大と導入状況

東京メトロでは、今回のサービスに対応したタッチ決済・QRコード対応の自動改札機の設置を段階的に進めています。2025年6月の時点で、全180駅中104駅に対応改札機の設置が完了しており、残る駅についても2025年度中の全駅設置を目指して対応が進められています。
この整備により、サービス開始時にはほぼすべての駅でタッチ決済による乗車が可能になる見込みです。

